亡父から相続した古い木造アパートは、見た目にも古ぼけていて、設備も古かったこともあり、入居者が退去すると、次の入居者がなかなか見つからず、大半が空き室になっていました。この機会に更地にして売却し、アパート経営をやめようと思いましたが、以前より付き合いがあった住友不動産から、建て替えの提案を受けました。いろいろと検討した結果、せっかく親が残してくれた財産なので、自分の代で売却することは忍びがたく、提案を受け入れることにしました。
住友不動産のプランで一番気に入ったのは、太陽と雨の力で汚れを落とし、美観を維持できる光触媒タイルでした。これならば、メンテナンス不要で見た目も綺麗なので、将来的にも入居者を確保できるのではないかと思いました。
建築プランは、木造2×4工法の2階建てで、1階と2階に1LDKが3戸、計6戸のアパート。最寄り駅から徒歩10分の好立地を活かして、単身者やカップルをターゲットにしました。設備は、女性の入居者を意識して、お洒落な洗面化粧台やシステムキッチン、収納を広めにして、アパート入口にオートロックの自動ドア、TVモニター付きインターフォンなど、セキュリティにも配慮しました。建て替える前は、駐車場がありませんでしたが、設計担当の人が工夫してくれたお蔭で、3台分の駐車場を確保することができました。
住友不動産に背中を押してもらった形で古いアパートを建て替えることができ、今でもとても感謝しています。