古くなった築50年の自宅は、耐震性に不安があり、建て替える必要がありました。敷地に余裕があったことで、建て替えるのを機会に、賃貸併用住宅にしてはどうかと、住友林業さんから提案をもらいました。賃貸収入で少しは老後の生活費を確保できると思い、提案を受け入れました。
最初は、駅に近い立地を活かし、賃貸部分をワンルームにしようと思ったのですが、住友林業さんから、自分たちも一緒に暮らすことになるので、単身者よりもファミリー層の方が落ち着いて暮らせると、アドバイスされて、ファミリー向きの賃貸住宅に変更しました。住友林業さんのプランは、3LDKのメゾネットが2戸、駅の近くに生活利便施設がいくつかありましたので、ファミリー層でも需要を十分に見込めるとのことでした。
賃貸併用住宅の外観デザインは、切妻屋根に洋風瓦を組み込んで南仏風にして個性をもたせ、庭に植えられていた樹木をそのまま残し、窓から緑が見えることで、入居者の心を和ませるようにしました。賃貸部分の設備は、自宅部分と同じものを配置し、大容量の収納やウォークインクローゼットもつくり、暮らしやすくしました。入居者に少しでも長く住んでもらって、同じ敷地で生活する者として、仲良く暮らせればと思っています。